2019年10月から放送開始したアニメ、「BEASTARS(ビースターズ)」第9話「エレベーター最上階の戦慄」の感想と内容についてまとめました。
アニメ冒頭でルイ先輩の衝撃的な過去の回想シーンから始まり、終盤にはまさかの反社会精力的グループにハルちゃんが拐われたり、第9話の内容もかなりのボリュームでした!
ビースターズ第8話の感想と内容は下記リンクから閲覧できます。

目次
第9話の簡単なあらすじ

忘れがたい暗い過去を思い出すルイ。
ハルがルイを好きだと知りながら、同時にルイのことも尊敬しているレゴシは、自分の気持ちに踏ん切りをつけるためにハルに告白することを決意する。
ところが、隕石祭の前日の準備中に、ハルは裏市のヤクザ『シシ組』によって誘拐されてしまう。
市長に助けを求めるルイだが、市長の保身のために誘拐事件を黙認するよう説得され、提示された条件を飲んでしまう。
そんなルイに失望したレゴシは、単身ハルを救うため走り出した。
暴かれるルイ先輩の過去

グラウンドで4番にゼッケンを探す、生徒の声で過去のとある残酷な記憶を思い出してしまうルイ先輩。ここから回想シーンに入る。
幼い頃のルイ先輩は肉食獣用の餌として裏市で、売買されていた。
当時のルイ先輩は、商品番号4番の呼び名で呼ばれており、牢屋の中という劣悪な環境であったため言葉もまともに喋れない。牢屋を出るということは死を意味する・・・
そんなある日、同じ食用の小鹿がそこを管理しているハイエナに、連れ出されているところを幼き頃のルイ先輩がかばう。

とある牡鹿の様な偉い方が来てこうルイ先輩を見てこう言った。
???:「仲間を守ってるのか。大した正義感だな。なかなか良い目だ。この子を買おう」
連れ出そうとする、牡鹿に抵抗をし続けるルイ先輩。
すると、牡鹿はルイ先輩を血肉に餓えた肉食獣たちがいる部屋に入れ、ナイフ一本を渡し「そのナイフ一本で切り抜けてみろ」と言う。
ルイ先輩は咄嗟に、首にナイフを当てて自殺しようとしたところを、牡鹿に止められる。
牡鹿:「食われるくらいなら自ら命を絶とうというのか」
牡鹿:「誇り高き少年よ。私はホーンズ財閥会長のオグマだ、私には子供ができなかった」
オグマ:「血を分けた実の息子として生きてもらう。君ならこの世界を変えられるぞ」
そう告げられると、オグマにギュッと抱きしめられ「悔しさも悲しみも全て変えるのだ。それが今お前に課せられた使命だ・・・」
ここで回想シーンが終了。
演劇部は訳アリの集団ということを覚えていましたか?そんな訳アリ集団を統率するルイ先輩の過去は、裏市で食用として売られていた小鹿だったんですね。
ルイ先輩の正義感溢れる立ち振る舞いに惚れ込んだホーンズ財閥のオグマが、実在しない幼少期のルイ先輩を裏市で買取、そして養子として受け入れる。
ちょっとありきたりとい言うか、とんんでもなく偉くて権力のある人物が、身元も名前もない子供を引き取り、その子に自らの思いを直接託すこの感じ。その内容がかなりシリアスだったので良しとしましょう。
ルイ先輩の衝撃的すぎる過去がわかりあとはレゴシだけです。
肉食獣から反感を買うルイ先輩とレゴシの葛藤

シーンが変わり、テムが食殺された現場に弔いに来たルイ先輩。
ルイ先輩:「誓ったんだ。俺が必ずこの世界を変えると・・・」
テムのことを思いながら、廊下を歩くレゴシ。ここでテムとハルちゃんの回想シーンが流れる。
今どうするべきか悩むレゴシ・・・するとテムが食殺された現場で、弔いをするルイ先輩の姿を目撃し咄嗟に近くの教室に隠れる。
食殺現場を立ち去ろうとするルイ先輩を襲おうとする、肉食獣がおり襲う瞬間を止めるレゴシ。
その肉食獣は「肉食獣でルイ先輩をリンチする」と言う話が出回っていると言う。
隕石祭後にルイ先輩がビースターになることが、ほぼ確実なことらしく、もしルイ先輩がビースターになれば肉食獣の立場が今後さらに弱くなるからだ。
するとレゴシはこう思う。
ルイ先輩はオオカミとトラの争いを収束させ、亡くなった演劇部員を陰で弔い、そして最高の女性(ハルちゃん)を手に入れて・・・一方俺は、何かを何かを解決しようとすると、いつも野蛮になる。
ルイ先輩とハルちゃんの関係を壊してはいけない、そのことにだんだん気付き始めているレゴシ。
レゴシが今すべきこと・・・それはルイ先輩をビースターになるまでしっかり守ること。そう思うのであった。
人知れず陰でテムのことを弔い、同じ過ちを犯さないことを誓う姿に惚れましたね。こう言う勇ましい姿がルイ先輩の骨頂だと思います。
ビースターになることが約束されたルイ先輩を、とある肉食獣たちの間で、ルイ先輩をリンチにしようという話が出回っているらしい。
なんとも野蛮なやり方で、肉食獣らしいやり方で稚拙だ。それを食い止めよう葛藤するレゴシは、そんな肉食獣たちとは違う。
今までの自分から一歩引きルイ先輩とハルちゃんの関係を壊さない様に、遠目で見守ることを決意するレゴシに過去のレゴシの面影は一切ありませんでした。
告白に踏み切るレゴシ・・・そして悩むハルちゃん

隕石祭の会場で準備するハルちゃんのところを訪れるレゴシ。
今まで女性経験皆無のレゴシはハルちゃんに告白をしようとするが、ハルちゃんは「蚊に刺された!」とか「耳が痒い」などと言って、告白をわざと遮ろうとする。
ハルちゃん:「なんでそんな大事なこと鼻にティッシュを詰めたまま、急にさらっと言おうとするのよ!」
レゴシ:「ハルちゃんは大切。ルイ先輩を尊敬している。このご時世だし俺はとにかく無害でありたい」
そうハルちゃんに今の思いを伝えるレゴシ。するとレゴシは「明日の隕石祭ここで待ち合わせしよう」と告げ。ハルちゃんとわかれる。
そんなハルちゃんはレゴシの「無害でありたい」と言う言葉に、「この世の本能が存在する限り誰しもが他者を苦しめて生きている」と、心の中で悩むのであった。
一人で悩んでいるハルちゃんを大柄な男が、突然現れハルちゃんを拐っていく・・・
木陰に片方の靴だけが残る。
レゴシもハルちゃんに告白することに、不安や葛藤があったに違いない。しかし、それはレゴシの一方的な考えで、ハルちゃん自身もルイ先輩との関係やレゴシとの関係があるわけだ。 この事実はハルちゃんがレゴシの告白を遮ったことから明らかだ。
とはいえ、ハルちゃんに思い切って告白したレゴシはかつてのレゴシとは比較できないくらい男になっている。
レゴシの告白にしっかり悩んでくれるハルちゃんも、大人な対応でありそしてどことなく心の中でルイ先輩とレゴシの二人が鬩ぎ合っていることでしょう。
ハルちゃんまさかの拐われてまいましたね・・・
誘拐されてしまうハルちゃん

ハルちゃんの靴を見つけた男子生徒たちは、隕石祭の本部にいたシマウマに報告をする。
どうやらこの事件の首謀は『シシ組』という影の勢力らしい。
すると、そこに市長がやってきて「ここは任せて。このことは口外しない様に君たちの身が危なくなる。こっちでその子を助けてあげよう」と使徒たちに伝える。
しかし、市長の考えは「ハルちゃん自体はもう諦めており、くだらない組織に今の地位を崩されること」を懸念していた。
そして、ハルちゃんが誘拐されたことを知るレゴシ。
全身純白のウサギは肉食獣たちからしたら珍しいらしい。
ハルちゃんは、シシ組の下っ端たちに囚われ、やや手荒な行為を迫られる。
するとそこに、シシ組のボスが現れ怯えているハルちゃんに寄り添う。
そして、シシ組のボスとハルちゃんが2匹きりになり会話をする。
ボス:「さあ、服を脱ぎなさい。自分がいかに高級な食材か私に示すのだ」
困惑するハルちゃん。
スルリスルリ(きぬ擦れ音)と服を脱ぐはるちゃん。
上質な肉を食すために、シシ組のボスはハルちゃんに服を脱がせ体を洗う様強要する。
やっぱりどこの世界線でも、政府関係者はクズが多いですね〜。これが動物界でも同じことで少しびっくりです(笑)
ハルちゃんが誘拐され、シシ組のロリコンっぽそうなボスと会話をしていると、突然服を脱げと強要される。
流石にこれは、きついですよね。思春期真っ只中の女の子にとって恐怖もさることながら屈辱的行為でもあります。
この後シシ組にハルちゃんはどうされてしまうのでしょうか・・・
誘拐の隠蔽を許容されるルイ先輩

シーンが変わり、市長にハルちゃんがシシ組に誘拐されたことを告げられるルイ先輩。
なぜ自分にだけそのことが告げられたのか、困惑するルイ先輩。
市長:「君には大人の世界を知ってもらう必要がある」
ビースターになることが約束されているルイ先輩にとって、シシ組という存在は今後色々と世話を焼くことになるからだ。
ルイ先輩:「い・・・いくら隠蔽しても何も解決はしないはずです」
しかしこの言葉は市長には届かない。
市長からしたら、大衆に直接届く情報は重要なことだが、それ以外のことは対して重要ではないとのこと。
そしてこの市長は、大学に入学する前牙を抜いて総入れ歯にし、善良な顔立ちを目指し400万円かけてこの顔に整形した。
これも全て市長になるためであり、ライオンの温厚で優しいといいうイメージを崩してしまったら、草食と肉食の分断はより一層深刻なものとなり、この街は混乱に陥ってしまう。
そして市長はルイ先輩がかつて、裏市で売買されていた時の帳簿を取り出し、今回の隕石祭を何事もなく終えられたら、生餌の記録を消してあげる、とルイ先輩に告げた。
市長の考えに納得のいかないルイ先輩。そこにレゴシがやってくる・・・
ここでまさかの、ハルちゃん誘拐を隠蔽しようとする市長とそれを口外しない様ルイ先輩に口止めをする。ここで抑えておきたいのが、大人の汚さとルイ先輩の忘れがたい過去です。
私欲に塗れた汚い大人は、自分の地位と名誉のためならなんでもする。この状況で、ルイ先輩の過去を揉み消すことを引き合いに出すことで、いずれビースターになる逸材をこちら側(市長側)に引き込むことが市長の考えだろう。
そして断りきれないルイ先輩だが、正直この状況になれば誰でも受け入れてしまうだろう・・・
ハルちゃんを助けに行こうとするレゴシ、しかしルイ先輩は・・・

ハルちゃんが拐われたことをルイ先輩に告げるレゴシ。
ハルちゃんを「助けに行こう」とルイ先輩の腕を取りいうレゴシであったが、腕を振り払うルイ先輩。
ルイ先輩:「よくあることだよ。もう手遅れだよ」
レゴシ:「ハルちゃんのこと好きなんだろ?」
ルイ先輩の言動に驚くれレゴシ。
(ルイ先輩の右ストレート)
ルイ先輩:「お前みたいに弱者ごっこを楽しんで、のうのうと生ているオオカミに何がわかる!」
ルイ先輩は1匹の犠牲で街を混乱させるわけにはいかないという、市長の考えに沿った言葉をレゴシに投げかける。
しかし、ルイ先輩の本音はそんなことでなはない。これはビースターになるためでもあり、忘れたい過去を払拭できるチャンスであると、自分に言い聞かせるのであった。
これに対してレゴシは、ルイ先輩のかたを掴み「わかりました。正直な力でルイ先輩に伝えますよ。ハルちゃんが今どんな危険にさらされているか。俺がいまあんたにどんだけ怒っているか」と言い、拳を強く握り締め右腕を大きく振りかざし、ルイ先輩をぶっ飛ばした。
そして、殴り合う二人。周りにいた人に押さえつけらながらレゴシはこう思っていた。
レゴシ:「(女の子1匹救えない悔しさを俺にぶつけてる場合なのかよ)」
レゴシにとってルイ先輩は尊敬する存在であり、以前の様な真っ直ぐ突き進むルイ先輩の姿がそこにはなく、レゴシは失望していた。
レゴシ:「ハルは俺が貰う」
ここで第9話終了。
市長に言われたことに、賛同しながらもどこか否定している雰囲気を漂わせるルイ先輩。そこに、レゴシがハルちゃんを助けに行こうと誘うが、すでに諦めかけているルイ先輩を見て、怒りが爆発するレゴシ。
かつては、平常を装って周りに溶け込もこむ事だけを考えていたレゴシが、これほどない活気に溢れた姿に感動。人って・・・いや動物ってここまで変わるんだな(笑)
過去の自分と闘うルイ先輩と過去から変わりつつあるレゴシという、対比関係にある二人がこの後、シシ組とどの様にして戦っていくの見ものですね!
最後に:以前より男になりつつあるレゴシ
ルイ先輩とハルちゃんの関係を尊重して、一歩引き下がり思いだけを伝えるレゴシにかつての周りに溶け込むだけのレゴシの姿はありませんでした。
ハルちゃんを救出しようとする姿といい、ラストでルイ先輩にハルちゃんは俺のものだと言い放つ男気に感動。
今までの、どことなく頼りなくそして自分を隠し続けていた過去のレゴシから、今まさに変わろうとしている。
ビースターズ第9話の総括
- ハルちゃんに告白するが、素っ気無い態度を取られてしまうレゴシ
- シシ組誘拐されてしまうハルちゃん
- 過去と今の問題を抱えるルイ先輩とハルちゃん救出に乗り出すレゴシ
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— TVアニメ「BEASTARS〈ビースターズ〉」 (@bst_anime) September 20, 2019